こんばんは、らしく㈱の堀です。
先週はさいたま市の公民連携事業の提案の仕上げで追われてブログ更新が遅れてしまいました。。
さて、今回は遠隔地からまちづくり支援に関わる事について書きます。
なんで遠隔地からのまちづくりなの?
まず、これを書きたいと思ったのは、自分の境遇から感じる事があるからですね。
自分自身は、長野県駒ケ根市の出生でありながら、その後に9か所もの色んな地域に住み、現在は埼玉県さいたま市に自宅購入して居住してます。
いま住んでいる地域は既に好きですし、これから数十年は居住してもっと好きになるでしょう。
でも、いくつになっても人の故郷を想う気持ちは消えないし、より強くのかもしれません。
そして、このような「想い」を抱えている人は日本にはメチャクチャ多いはずです。(正式な統計などはあまりないと思われますが・・)
日本は戦後からの経済成長スピードが特に急激だったので、各地域でのゆるやかな成長発展や都市整備が、東京などの三大都市エリアの成長スピードと大きく開きが生じ、結果として地方から都心部への人口集中がもの凄い勢いで進みました。
今でこそ、都心部から農村への移住も聞きますが、まだ少数派です。
そのため、生まれは田舎や地方都市だけど、結婚して現在は都内又は都市近郊に居住している。
自分も同じように、そんな人が非常に多いと感じてます。
故郷を元気にしたい!とは思うものの・・
都心部に住んでるけど故郷は地方にあり、「故郷を元気にしたい」と思っている人は多い。
ただ、実際に応援しようとなると、「こんな数百キロも離れた場所からだとなかなか難しいよ」となり易い。
でも、個人的に遠く離れた場所に住みながら「故郷を元気にするために何か応援したい!」と感じている人はとんでもない人数がいるハズなので、まちづくりの貴重な資源だと思ってます。
よく、遠隔地からのまちづくり支援に可能性を感じると話すと「まだまだ現実的じゃないし、そんなのムリだよ」と否定されます。
しかし、個人的に少しばかり可能性を感じる事を頭ごなしに否定されるほど燃えてしまうのがワタクシ(笑)
なので、この想いを「まちづくりの現場」でも活かせたら、と思ってます。
じゃあ、地域が良い方向にかわるために重要な要素ってなに?
まちづくりや地域活動は、一般的にその地域に長い期間住んでて愛着ある人が、その地域の将来に不安を感じて行動に至るパターンが多いです。
これに、「一部の少し変人なヨソ者」が交わる事で化学反応が加わり、その地域の硬直的な生態系が変化すると面白い方向に進みやすい。
その場合、自治体の人口や地域形成も全体的にシンプルかつスリムで、食や自然に特色がある地域が適している。
そのため、1つの目安として人口5万人未満の地域(又は小規模な市区町村が集積しているエリア)では「まちの化学反応」が起こり易い要件が揃ってます。
でも、この場合の弱点は「危機感を感じて動ける人が色んな年代で一定数いないと難しい」って事だと思います。
どのように遠隔地からのまちづくり支援をするか?
自分の場合、長野県駒ケ根市が「遠隔地から支援したい地域」って事になるんですが、遠隔地からの支援のポイントの1つは「テクノロジー」だと思います。
特に一定のITインフラが整備されており、一部の地元住民もそれに適応できていると遠隔地から支援し易い体制が構築し易くなります。
駒ケ根市の場合、クラウドソーシング大手の「クラウドワークス」という会社が今年三月に地方初の拠点(テレワーク・サテライトオフィス)を駒ケ根駅前に開設してくれた事は大きいと思ってます。
【初の地方拠点を、駒ヶ根テレワークオフィス「Koto」内に共同開設(クラウドワークスのプレスリリースより)】
https://crowdworks.jp/press/?p=7103
テレワークやサテライトオフィスも、当初の目的は育児メインの30-40代の女性が社会復帰する際、都心部にある会社(主に大企業や一定規模のベンチャー)の業務を遠隔地で受託する流れを構築する事だと思います。
ただ、個人的には「そこから派生する効果」にとても期待しています。
インターネットやクラウドを通じて、都心部と南信州エリアの間で仕事や人の流れが円滑になる点をまちづくりにも活用できると感じてます。
個人的には、駒ケ根市の自然資源について都心部や外国人観光客への認知度・満足度を上げる事を、都心部を含めた民間チームで進められると思います。
また、南信州エリアでいえば全体的に「空の資源」を活用したダイナミックな自然資源の見せ方も面白いと感じてます。
加えて、駒ケ根市は現時点で以下のようなウリがあるため、これも最大限活用できます。
・中央アルプスと南アルプスに囲まれた長野県でも有数の自然資源がある地域
・ウィスキーの蒸留所やビールの醸造所がある(本坊酒造信州マルス蒸留所、南信州ビール駒ヶ岳醸造所)
・全国で2か所しかない青年海外協力隊の訓練所がある
・人口が5万人未満のため、少数人数の「強い思い」がまちづくりの現場に活かしやすい
・クラウドワークスのサテライトオフィスなど、都心部と駒ケ根市を「連結するもの」が生まれつつあること
・30-40代の現役世代(核家族がメイン)の駒ケ根市への移住は比較的順調に進んでいると思われること
あとは、堀家と親戚の多くが駒ケ根市にいるので、このアドバンテージを活かすだけです(笑)
ということで、距離の問題があっても2-3か月に一度現地にいける余地があれば、上記に書いたような要件を満たせば遠隔地からでも十分にまちづくり支援はできる時代になっていると思います。
そして、また思いを行動にしたいと思います!
最後まで読んでくれてありがとうございます(^^)
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